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工房SPIRIT kisakiのゆるゆる日記

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高岳親王航海記





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読み終えた本の中で何度か読み返す物が数冊あるのだけど、
澁澤龍彦著、高岳親王航海記は相当読み返している一冊。
氏の著書の中では数少ない小説です。

「Story]
平城天皇の第三皇子であった高岳親王は、政変のため皇太子を廃され出家し
空海の元で密教を研究後64歳で唐へ渡り、西暦875年67歳の時に2人の僧と供に
広州から船で天竺に向かい、そのまま消息を絶った。

7編の話から構成されているので読みやすいと言う事も
あるのだけど、大人の幻想小説…夢幻譚ってほうがよりしっくりくるかな。
描写に不思議なリアリティーがあって、とても美しい。
読みながら、その場面が頭の中で映像化されて色まで想像出来る…。
これは氏の膨大なコレクションと学術書並みに書かれている彼の作品が
余す所無く反映されているから。
自分の五感をすべてじんわりと刺激してくれる本です。

読み返す度に新しい発見があって、感じ方が変わる。
大抵、私がこの本を読む時は究極に煮詰まっていて
出口の見えないネガスパイラルにはまっている時。
読後の爽快感って言葉では片付けたくない不思議な感覚は
私にとってはとても大切で大事な感覚。
処方箋の様な一冊があるって事に小さな幸せを感じます。
takatop.jpg



この小説の後半を、氏は悪性の咽頭がんで病床に臥していて
治療を受けながら書いている。
氏は装丁にもこだわる人で高岳親王も何度と打ち合わせの上決めたらしいけど
楽しみにしていた本の完成を待たずに亡くなった。
そんなエピソードも私がこの本に執着する理由の1つかもしれない。

絶筆になった「都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト」っていう
エッセイ集も素晴らしいけど、また別の機会に書きます。



アイリッシュパブの庭にフェンネルの林が出来ていました。
ライトが埋もれていたのだけど、妙にそれがジャポニズムを
感じさせる絵になっていて写真を撮っちゃった�ɂ����
高岳親王を読んだからかな~。

fen.jpg


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  1. 2008/07/21(月) 01:02:57|
  2. 本のこと
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